5月23日は早稲アカのNN志望校別オープン模試が実施されます。NN記事はみなさんに読んでいただけるようで、今回はNNオープンを受験する上での役に立ちそうなことをざざっとまとめました。
まず前回の科目別記事からどうぞ。
- NN志望校別オープン模試・合格判定模試について
- NNオープン・合格判定模試の問題の質
- 目指すべき点数・レベル
- NN受講資格を得ることが目標の場合
- 合格圏判定を確実に狙いたい場合
- テストで何もミスなく終えられることはない
- 自宅受験(早稲田アカデミーEAST)の注意事項
- NN関連記事
NN志望校別オープン模試・合格判定模試について
NN志望校別オープン模試:例年4月5月7月9月の4回。受験料無料。完全志望校別模試で現在の実力・合格可能性を判定できます。
また、日曜日に行われている志望校別対策コースの選抜試験も兼ねています。今回基準点を超えると6月7月分の講座を受講可能。9月以降の受講のためには7月または9月で再度基準点を超える必要があります。
NN志望校別オープン模試は無料のため、とりあえず的な受験も多い。午前、午後、別日で最大3校の受験が可能。
NN合格判定模試:10~12月、1回~3回(学校による)。有料。有料のためお試し受験が少なくガチ勝負。受験校を決める直接的な材料になるため、NNオープンよりも緊張感が増します。
NNオープン・合格判定模試の問題の質
無料の「NNオープン」より有料の「合格判定模試」のほうが「より力が入った」問題が出る傾向がある。
たとえばオープン4回分、合格判定模試3回分、合計7回分の問題を作成するとして、作問者の自信がある問題は、有料受験の合格判定模試に割り振られることが多くなります。一方、無料のオープン問題は玉石混交というか、悪問に近い問題がでることもり、平均点は伸びない傾向があります。平均点が伸びないのは、学力が受験レベルにまで上がっていないことと、あと単純に難易度が高いから。
算数平均30点とかわりと普通にある。悪問というとイメージが悪くなってしまうが、実際の入試でも問題品質を疑う問題は普通に出るし、それで合否が決まっているのも事実。問題の質が悪くてもできる人はその中でやはり良い順位に落ち着くものです。
目指すべき点数・レベル
まず現時点での学習の到達度、学校によっても違いますが、ざっくり半分以上を目標としておきたい、それも難しいですが。
オープン模試の受験者は、その学校の実際の受験者が含まれ、レベルが高く、狭い得点レンジに多くの人が入るので、ちょっとコケると偏差値35とか40とかになります。
早稲アカのSSなどに在籍して、偏差値が35や40を見慣れていない人はそれなりにショックを受けるかもしれませんが、母集団のレベルが高いのでそんなもんです。
目標とすべき指標は2つ合って、①NN講座を受講する権利をゲットすることを目標にする場合。②合格圏を目標にする場合がある、それぞれの点数の取り方で意識することを以下に書きます。
NN受講資格を得ることが目標の場合
4科目合計でNNオープンの受験者平均点をめざすこと。4科目のうち、得意の2科目は必ずオープン受験者平均点を超えたい。その学校の実際の配点にならう形となるため、例えば算数・国語の配点比率が高い場合には算・国のどちらかは受験者平均点を超えておく必要がある。点数は学校や難易度にもよるがざっくり4-5割程度の得点力が必要だと思います。点数としては2科目半分超えればまずまず。
合格圏判定を確実に狙いたい場合
まず、4科目全科目で受験者平均点を割らないことが大事です。1科目でも割ると、合格圏判定を出すのは難しくなります。算数が受験者平均点を割ると、致命傷になりかねないです。科目ごとにも合格圏の点数かどうかが出ると思いますが、合格者平均点を超える科目が算数を含めて2科目でもあるとかなり楽になる。得意科目は最大限の伸ばし、不得意科目も50点を大きく下回らないように。算数は確実な点数の積み上げを。
テストで何もミスなく終えられることはない
人間絶対何かミスをやらかす。そういう前提で試験を受けるべきです。
そして、どこかでミスしても、全体として点数をまとめられるようにしておきたい。調子の波はありますが、悪いときでも、4科目総崩れにならないようにしましょう。1科目で失敗しても、他の科目に伝染しないように気持ちを切り替えることが大切です。大崩れしないという能力は本番でも強力な力になります。
自宅受験(早稲田アカデミーEAST)の注意事項
別日は自宅受験となります。その注意事項について
自宅受験になるとデータとしての精度が不安定
カンニングは論外ですが、時間を正確に測らないとか、終了後ちょっと書き換えたりとか案外データが不正確になる要素は多くあります。
そもそも自宅受験に強い人、会場受験に強い人がいる
秋以降の過去問演習などにもつながる話なので、お子さんが自宅受験に強いタイプか会場受験に強いタイプかを見極めておくとよいと思います。
自宅受験に強い人とは?
自宅受験に強い人というより、自宅だと実力を発揮しやすいが、会場受験だとちょっと苦手な人という人です。
よくある理由としては、知らない人に囲まれたり、試験特有の空気感が苦手で、緊張してしまうタイプ。会場受験は基本的に4科目連続でテストを受けますが、体力的に4科目連続がしんどいという人もいてそういう人は科目間の時間をあけると(良いか悪いかは別にして)点数が上がることがあります。
たとえばマラソンを走るときは、基本的には集団で走った方が速く走れるのですが、一人で走った場合に大きくタイムが落ちる人と集団でも一人でもあまりタイムが変わらない人がいます。
会場受験に強い人とは?
試験会場の独特の雰囲気でアドレナリンが出て、いい緊張感と集中力が持続できる人がいます。完全に自宅受験より会場受験向きの人です。
会場受験をイベントとして楽しめたり、まわりとの競争が好きだったりします。こういう人は、自宅受験になると、漫然と集中力がない状態で受験してしまい力が出せないことがあります。単に自宅だとやる気ででない、怠けてしまうという人もいます。
自宅受験の受け方
基本的には会場受験になるべく近づけるのがポイントです。
・時間をきっちり測る。デジタル時計で秒単位で「はじめ」「おわり」をきっちり測りましょう。1秒も伸ばしてはいけません。途中で時計止めてトイレとか論外です。
・試験の邪魔に入るものは視界にいれない。マンガやゲームなど生活感のあるものは集中力を妨げます。
・これはできればですが、自宅受験の場合でも、会場受験本来のタイムテーブルに揃える。開始時間、科目順、科目間の休憩時間を揃えてやる。
・トイレ、食事は事前にすませる。
・試験時間に家族、兄弟が邪魔しないようにする。
・体調を整えて試験をうける(疲れているときはやらない)
・ちょっとオマケ?して自信を持たせる、ようなことは絶対しない。自宅受験は秋以降の過去問演習にもつながってくるので「きっちり」やるようにしましょう。
NN関連記事
その1・早稲アカNN志望校別コースの概要、合格基準と対策、NNジュニア
その2・早稲アカNN志望校別コースQ&A。合格率は?他塾生の割合は?オープン模試対策は?
その3・早稲アカNN志望校別コースQ&A第2弾。NNを受けないほうが良い?NNかSSか?オープン対策は?NNアタック
その4・早稲アカNN志望校別オープン模試と科目別の心構え - 中学受験の下書き
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