中学受験の下書き

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国語・算数で「聞いて解く問題」を導入。共学化で攻めの中学入試を行う芝浦工業大学附属中学。

2021年共学化の芝浦工業大附属中が「聞いて解く問題」「特色入試」でいろいろ攻めている

2021年から共学化を発表ししていた芝浦工業大附属中ですが、国語・算数で「聞いて解く問題」や特色入試等、かなり攻めの入試問題を出してくるということなので、ご紹介します。

芝浦工業大学附属中学はどんな学校

「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」を建学の精神としている芝浦工業大学の付属中学。理工系の中でもテクノロジーやエンジニアリングなどの「ものづくり」の分野の中核人材を輩出することを目指している。所在地は江東区豊洲。
 内部進学で芝浦工業大学に進む生徒の割合は近年減ってきており2019年で3割強
学校も外部への進学を積極的に支援している。

2019年7月に共学化を発表していた

【速報】芝浦工業大学附属中学がHPで2021年4月より共学化することを発表!

 理由と今後の方向性としては
・「女性研究者・技術者の育成」という社会の要請に応えるため
・女子生徒入学後は「英語・プログラミング・デザイン」をさらに強化する方向

2021年は共学化だけでなく入試が特徴的な入試を予定

2020年→2月1日午前 (70)、2日午前(45)、4日午前(35)、6日午前(第一志望者入試)(10)
2021年→2月1日午前 (75)、2日午前(40)、2日午後(特色入試)(15)、4日午前(25)
1日2日の国語・算数では「聞いて解く問題」も一部出題。
http://www.ijh.shibaura-it.ac.jp/admission/junior/outline/

新規要素として国語・算数の「聞いて解く問題」と特色入試で「言語技術」問題がある、学校Webにサンプル問題があったので以下で紹介

国語の「聞いて解く問題」のサンプル

聞いて解く問題・国語

問題自体は難しくないと思ったのではないでしょうか?それは読んでいるからです。読む分には実に簡単な問題です。これが音として流れた上で解答するとなるとなかなか難しいのではないでしょうか?

 従来の試験は問題文を「読む」、解答を「書く」が基本です。それが読むではなく、聞くことによって集中力が必要になります。

 

算数の「聞いて解く問題」のサンプル

(1)は音で出題されるとやや難しいですね。18㎠と答えさせたい問題だと思いますが、条件がいろいろ足りないような気がします。(2)は問題を聞きデータを見て答える問題です。きちんと問題を聞いて理解できるかがポイントになりそうです。

言語技術問題のサンプル

4コマ漫画の問題です。

こちらは聞いて解く問題ではなく、「言語技術」問題。4コママンガは、子供の背の伸びを測るために、子供の背の高さに印をつけておき、しばらく待ったのだが、植えたばかりの木に印をつけたので、木が成長で子供以上に伸びてしまい、前回印をつけた場所が、子供の身長よりはるか上になってしまったという話。3コマ目を書かせるという問題も面白いです。

これらの特色問題の入試への影響

「聞いて解く」問題は2月1日・2日の国語・算数の両方でだされます。受験生もある程度なれておいたほうがいいです。簡単な筆記問題を音だけで解けるかどうか。「言語技術」問題は対策が難しいですね。受験生からするとちょっと得たいが知れない問題になりますので2月4日「特色入試」を受験する生徒は「言語技術」問題があるため出願を躊躇するかもしれません。

新傾向の問題に期待

聞いて解く問題は、幅広くいろんな問題が作られそうです。知識量ではんく集中力が求められます。既存の受験合格者にはない視点や能力を既定してるのでしょう。新しい入試のスタイルで勝負に出たといえます。共学化で女子も受験するということで、女子の受験者数・合格者数もどうなるかは楽しみです。

 

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