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日本初!「スマホ持ち込みOK入試」どうなったか?入試問題レビューしてみた。

そういえば2020年のユニーク入試の一つにスマホ持ち込みOKの東京女子学園の算数1教科入試があります。本ブログでも注目しており、実際に行われた入試がどうだったのか?を調べました。

受験界がザワついたスマホ持ち込みOK入試

これは発表されたときに記事にしていました。入試概要とサンプル問題をまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。


実際に出た問題はどうだったか?

上のリンクに2020年2月の入試問題がざつくりが載っています。スマホを使って統計データを調べて解答します。

Q1「タピオカドリンクは東京で1日何杯売れていると思いますか」
Q2「2月3日は節分です。今年の節分に日本中でまかれる豆は何粒でしょうか?」
Q3 QRコードを読んで表示された下の写真の撮影場所の地名を、導き出した経緯とともにウェブ上で答える問題。

https://berd.benesse.jp/up_images/textarea/manabucolumn/assesstest/6/z2_4.png

Q1「タピオカドリンクは東京で1日何杯売れていると思いますか?」

問題の詳細はわかりませんが、統計資料を自分でスマホで調べてやるのか使う情報にしばりがあるかもしれません。模範解答は見つけられませんでした。私の解答を載せるか迷いましたが、今回はちょっとひっかかる部分もありますので(Q2)、解答のポイントとなりそうな項目だけ挙げてます。解答は解答欄の大きさにもよると思います。

・タピオカは100%輸入で、タピオカの輸入量は貿易統計に出ています。

空前の「タピオカドリンク」ブーム、原材料の輸入急増で人気裏付け - Bloomberg

・1杯のタピオカドリンクに使うタピオカの量は40グラム程度です。
・「東京で何杯売れているか」これは全国に対する東京の人口比1割に+αすればいいです。ざっくり2~3割と推測します。
+αするのは、東京がタピオカの一番の流行地であること、東京外の人が東京で買ってもカウントする必要があるから。問題は「東京で何杯売れているか」なので注意。大事なのは出した数字が合っているかよりも数字の出し方に論理性があるかどうか。

Q2「節分に日本中でまかれる豆は何粒でしょうか?」

これはちょっと難しいと感じました。どこかで数字を決め打つ必要があるからです。計算が複雑になると間違う可能性があります。(スマホは使えるのですが)
・節分でまく豆は地方によって違う、関東は大豆だが、九州、東北、北海道は落花生。
・節分でよく見る豆を入れる升。あれが1家族使用量の基準と推測。落花生の場合は1袋。数十(落花生)~数百(大豆)。
・子供が幼稚園・低学年の小学生の子供のいる家でしか多分やらない。該当家族は1割と推測。

・そもそも落花生を殻に入った状態で1粒と数えるのか?とか考えだしたらキリがないです。1回分の使用量を決めて、豆まきをやる世帯数を考えるのが普通かな。

ざっくり上記の情報で、豆の何粒かを概算でだせると思いました。こちらも数値が合っているかどうかはそんなに大事ではなく、数値を出すプロセスに論理性があるかが採点基準だと思います。

Q3.写真の撮影場所の地名

上にあった門の写真の地名を答える問題。これは写真で読める文字を検索します。「長安門」でも「門安長」でも検索可能です。Googleで検索すると以下の画像のように表示されます。それだけでもいいですが、その後、「画像」をクリックすると長安門についての写真や画像検索することができます。

f:id:jukenlab:20200519202233p:plain

「画像」をクリックすると画像検索できます。

f:id:jukenlab:20200519202249p:plain

ここまでくると問題で写っていた門を見ることができます。
門は「神戸中華街南京町の長安門」です。解答は地名とありますので、「神戸中華街南京町」でいいと思います。なお問題文にある写真のアングルが下からあおったような不自然なアングルになっているのは、新元町や神戸元町の看板が入らないようにしているのだと思います。

この入試実際どうだったか? 

日本初の「スマホ持ち込みOK入試」に見る新たな学びのカタチ│評価・テスト│マナブコラム│ベネッセ教育総合研究所

「実際にはふたを開けるまでは受験者がいるかどうかも分からない状況でしたが、今回の結果には満足しています。受験者数および合格者数は若干名ですが、本校の規模であれば初年度としては十分。受験当日も様々な想定をしていましたが、機器トラブルなども含めて混乱は一切なく、チャレンジしてくれた全員に感謝しています」  

受験生からは「試験なのに楽しかった」「頭を使った」との感想が聞かれたという。

東京女子学園の先生によると、この入試を受験した受験生はあまり多くはなかったようです。対策がしにくいとかもあるかもしれません。データを読んで論理的に答えるという問題は公立一貫校や難関校でよく出る問題ですが、データを検索して調べるという点で面白い試みといえます。

さいごに 

 昔は大量に知識を蓄えている人が有能な人と呼ばれていましたが、今は知識を検索でき必要なときに使える能力の方が大事になってきています。従来のデータを読む、論理的に答える。これらにプラスして、データを検索する、プロセスが入ることでより実用的な試験、という気がします。セキュリティ、カンニングなどのリスクもあり、この入試が一気に広がるという気は今のところしませんが、面白い入試であることにかわりはありません。社会人に必要な能力に近いので、大学入試や入社試験の課題としても面白いと思います。

 

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