昔は、小学校受験や中学校受験では窓口受付日の前日から徹夜で並ぶみたいなことが半ば常識的に言われ、早い番号を取るために並ぶバイトなどがあったりしました。
早い受験番号が学校に対しての熱意のあらわれみたいに言われたり。
今はないです。そもそもコロナ禍で窓口受付のところもほとんどありません。
今回は中学受験の受験番号の話。「はたして早い受験番号が必要か?」問題。早い受験番号と遅い受験番号で差があるのか?という話です。
これも考え方とかあるとは思いますが、どのような影響があるのか知った上で決めてもいいかなと思います。書いていると記事が長くなってきたので、2回に分けます。今回は前編。
インターネット出願が主流
今はインターネット出願が主流ですが、郵送や窓口受付も一部あります。基本的に早く出願し早く受け付けられれば早い受験番号が発行されます。
2021春中学入試
— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2020年11月8日
出願方法で「インターネット出願不可」学校一覧
◎窓口のみ
鎌倉女子大学中等部
◎郵送のみ
慶應義塾普通部
学習院女子中等科
頌栄女子学院
立教女学院
慶應義塾湘南藤沢
明治大学付属明治
◎窓口と郵送のみ
聖セシリア女子
東海大学付属高輪台
武南
郵送のみに伝統名門校が目立つ
ウチの場合は?
受付開始日は意識していますが特別早い受験番号を取るということはやっていませんし、実際に早い受験番号ではありません。1月校は受付期間の最後近くに出願したので、受験番号も最後のほうとなり、受験番号が早い人とは違う場所での受験となったりしました。
受験番号の影響は?
合否には直接は関係ないですが、なんというか微妙な違いはあります。影響があるなと思えば早めの出願手続きをしてもいよいと思います。
都市伝説的に「同じ点数なら受験番号が早いほうが繰り上げされやすい」といった話がちょくちょく言われますが、それはないという認識です。
以下に受験番号による差についてお話します。
①試験終了後の退出
試験終了後の退出は多くの学校が受験番号順です。(午前校の場合は午後受験がある人を優先的に退出させることはある。)
早く退出できると午後受験をする場合は余裕を持って行動できます。午後受験がない場合でも少し早く帰宅できます。早く退出といっても10分程度の差です。
例えば獨協中学のHPには以下の記載があります。
来春の受験は密を避ける方向なので最初の受験生の退出から最後の受験生の退出までの時間は10分より長くなるかもしれません
②面接はざっくり受験番号順
筆記試験の後に午後に面接がある場合、面接はざっくり受験番号順です。
2020年入試の女子学院の場合は下の面接のスケジュールです。
完全な受験番号順ではないですが受験番号が440番までとそれ以降では面接終了時間が1時間ぐらいかわります。午後受験がある場合は早く面接を終わらせるほうが、余裕を持って受験校に行くことができます。
2020年女子学院の受験番号ごとの面接の時間
基本的に面接の待ち時間というのは有効には使いにくく短ければ短いほど良いと言えます。解散の時間が最大で2時間ぐらい違ってくるので割と大きいですね。例外的には人の面接の状況を見て対応策を練りたいという受験生の場合には、面接は最初でないほうがいいかも。
午後受験が無い場合でもできれば早く面接を終わらせて帰宅し翌日に備えるのがよさそうです。
今回はここまで、次回は
「③受験番号によって試験会場が異なるケースも」
「④受験番号によって試験を受けるのが教室でなくなるケースも」
受験番号の違い(出願時期の違い)についてお話できれば良いと思います。