模試のシーズンです。結果が戻って目につくのがケアレスミスが多すぎるという問題。今回はミスが多すぎる問題、減らす方法を考えます。
ミスは必ず発生するもの
ミスといってもいろいろありますが、ここでは算数で起こるケアレスミスについて書きます。個人的にはミスを「ゼロ」にカンペキにというのは難しいので、「ミスを減らす」「半減」という方向のほう良いと考えます。
根性論ではなく、どう対応したら減らせられるのでしょうか。
ミスを3つに分類して対応する
①解きながら「防ぐ」ミス
「問題文を読んだ段階、解いている最中に起きるミスを防ぐ」
・設定、登場人物を理解する、求めるものを理解する→問題に下線を引く
・問題文を可視化する→グラフ、面積図、線分図、表、樹形図等をつかってわかりやすくすること。
・計算量を減らす(3.14計算、分配法則の逆、比を使う、概算で計算する)
・字は汚くても良い、最低限読める字で。
②解いた後に「気が付く」感覚
面積図、線分図、表、で解きながらミスを「防ぐ」対策。
解いて解答を埋めるときに「なんかおかしいな」と気が付くことがあります。この嗅覚を育てることが大事です。
・解いた答えが、A町→B町の距離が3600キロ?→実際は東京~鹿児島で1500キロぐらい。ありえない長さ。メートルと時間を取り違えていそう。3.6キロが正解なのだろう。
・弟の歩く速度が時速20キロ?、兄より速いはずがない。
・単位を間違う→長さ、時間、速さを今一度確認を。
・例えば時計算の問題は答えが「11分の〇〇」となることが多いのにそうなってない等。
・比を逆に使ってしまうケースがあります。
③最後の5分は見直しを行うか問題
合不合、サピックス合判だと見直す時間もあるだろうが、学校別テストなどギリギリのテストでは見直しの時間は取れない。→1発で正しく解くのを心がける。
見直せる時間がもしあるなら見直しをやるべき。
毎回どれだけミスがあるかをカウントしておくと参考になる。ウチの場合はミス失点が平均2つぐらいあったので、「ミスは2つあるはずなのでそれを見つけるように見直しを行う」という感覚で見直すとミスが見つかる確率が少しあがるように思います。
普段の演習でミスを減らすトレーニング
以前の記事がミスを減らす具体的な施策となっています。
【中学受験】算数の計算ミス・ケアレスミスを減らすためにやるべきこと - 中学受験の下書き
・ミスの発生要因を具体的に付箋紙に書いて壁に貼る、見直すことで分野のレベルがあがる。
・「1ページくんで」で採点する
ケアレスミス防止
— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2021年9月15日
ケアレスミスをした場合に要因を付箋紙に書いて、それを壁に貼っていきました。
壁一面が付箋紙だらけになりました。
ちょっとしたときに壁一面の付箋紙を音読します。
試験の前日にも音読します。
地味ながら効果がありました。
算数以外の科目のミスは
国語・理科・社会共通:設問の読み間違え→「正しくないものを選べ」なのに「正しいものを選んでいる」「複数選ぶという設問文を見落とす」
国語:本文中から抜き出して抜き出し間違う。字を写し間違えたり、漢字をひらがなにしてしまったり、といった抜き出し間違いは発生する。
理科:計算問題。小数点〇位まで求める、
算数以外の科目は致命傷にはならないが、ミスが発生するとやはり厳しい。算数は大問1つの失点をしてしまう。場合によっては大問まるごと間違いになる。
数値を解答するとき
— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2021年8月3日
「割り切れない場合は小数第2位を四捨五入すること」と条件がつくことがある
この場合
8÷7=1.1428571428…
⇒(小数第2位を四捨五入して)1.1
9÷8=1.125(割り切れる)
実際には(8÷7)>(9÷8)なのに解答方法に従うと
(8÷7=1.1)<(9÷8=1.125)と大小が逆になる
…っていうのが少し面白い
模試対策・復習方法について
【中学受験】模試の受け方、復習方法やら注意事項やら【合不合判定テスト/サピックス合判】 - 中学受験の下書き