中学受験の下書き

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【中学受験】合格可能性80%なのに過去問で点が取れない件

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受験生の方、過去問進んでますか?

今回はこの時期によくありがちない、合不合判定テストやサピックスオープンでは合格可能性80%なのに過去問の点が伸びない、取れない問題について考えます。

合格可能性80%なのに過去問で点が取れない問題

点数は取れなくていいといっても

この時期、塾に「過去問の点数取れなくてもいい」と聞いていても、周りからは「合格最低点に届いた」、だけでなく「合格者平均点に届いた」という話も聞こえてきて焦ります。

過去問にトライ→点数が足りない→ガッカリ→過去問にトライ→点数が足りない…

を毎週繰り返しているという方もいるかもれません。

焦りが出てくるのは当然だと思います。

合不合・サピックスオープンでは合格圏なのに

合不合やサピックスオープンのような総合模試では合格可能性80%なのに、過去問の点数が取れないというケースがあります。

まずこれは珍しいことではなく10月に合格最低点にいかないのはあるあるのレベルです。ウチなんて12月27日まで1校も合格最低点にいってなかったですから。

人によっても原因はそれぞれあると思いますが、点数が足りない分析しておくことが大切です。

例えば遅刻する例を考えます

いい例かはわかりませんが、学校に遅刻する理由を考えます。遅刻する人はいいか悪いかは別にしていろんな理由があると思います。

・朝起きるのは遅い

⇒なぜ遅いのか?夜更かしする?目覚ましを止めて二度寝?誰も起こしてくれない?体質的に朝に弱い?

・朝の準備に時間がかかる

⇒何の準備?朝ごはんを作る?食べる?身支度?化粧?お風呂?ヘアスタイルのセット?洋服選び?

・通学・通勤途中の問題

⇒電車がよく事故で止まる、どの電車に乗るは何も考えずに家を出る、通勤途中にどこかに寄ってしまう

と、こういう理由がありそうです。なぜ遅刻するかを細分化して、各項目に対して対策を打つと効果的なことがわかると思います。

「遅刻する理由がよくわからない」というのが一番こまりものです。

遅刻してしまうことも過去問が取れないことも理由がわかり分析できると冷静になれたり、あせりが減ったりします。

配点を見つつ取れない原因を考えてみる

良くなかった過去問を振り返るのは気が重いですが、科目ごとの点数や、配点を見てどこが足りないのか確認してみましょう。同じ分野が点が取れていないのか、時間が足りなくて最後まで回答できていないのか、手も足も出ない状況なのか。思考力分野が取れていないのか。特定の苦手科目、分野があるのか。

上位校ほど総合模試と傾向が違う

わかりやすい例だと問題の傾向が違います。

学校により問題傾向が異なるので、入試問題の質が異なると総合模試とは違う結果がでます。

一般的には上位校ほど総合模試とはかけはなれた問題になる場合が多いようです。

桜蔭や武蔵の国語のようにほぼ記述問題だと選択問題・抜き出し問題が中心の総合模試とは違う結果になります。

また国語の記述問題でも文章内の内容について記述するだけでなく、自分の考えをまとめて論述する問題は難易度があがります。

対策としては勉強の方向性を入試問題に合わせていくのが基本になります。傾向が近いと言われている入試問題を解いたり、塾に学校別対策がある場合はそちらも使っていきましょう。 

初見の思考力問題に弱い

上のケースに似ていますが、初見の問題に弱い人も過去問で点を取るのが苦手です。

総合模試は「どこかで見たことある問題」やそれに近い問題が大半です。一方、入試問題は今まで見たことないタイプの思考力問題も多数出てきます。上位校ほどその傾向があります。初見の思考力問題、問われ方が一見違う問題に弱い場合、過去問の点数は伸びません。

この場合も、初見の問題に当たる回数を増やしておく必要がありますが、問題に対する最初の「とっかかり」が見つけられていないことが多いので、表にする、図で書いてみる、簡単な例で書き出す、など復習するときにその問題をとくための「とっかかり」が何だったのかを押さえておくことが必要です。

また演習時に1問にかける時間をかけすぎずに、とっかかりがつかめないなら答えを見て理解するというようにしたほうがいいと思います。

解ける問題と解けない問題の見極めが苦手

入試問題は捨て問として諦める問題も出てくるケースがありますが、その見極めがうまくいかないケースです。総合模試は捨て問とする問題があまりなかった人でも入試問題だとある程度解かない問題を決めたほうが良い場合が多いです。

時間が足りない人は日ごろから時間を測る習慣を

算数で時間が足りない人はまず問題を速く解く解法がないのか、計算の省力化が出来ているか確認し、日頃から問題を解くときに時間を測るようにしましょう。この難易度でこの数なら〇分で解けそうだという自分の中でモノサシが出来てきます。

3.14は最後に計算するとか、比で解くとか計算の省力化、プロセスの省力化って大事なポイントです。

あと一つ重要なことを。省力化が必要な問題は、見かけ上(時間をかけて)正答している場合が多いので誤答した問題の復習だけでは見つからないことが多いんですよね。 

今の立ち位置、目標までの距離感を意識する。

合格最低点に届かなく焦りが出てきますが、まず受験者平均点に到達できている科目を1つでも増やしたいです。受験者平均いかない科目があると残りの科目でカバーするのが結構キツイので。受験者平均いかない場合でも、ここが合ってたら受験者平均いってたなとか、この科目が受験者平均いってたら合格最低点に近づけたとか、ポジティブ要素をみつけ、合格最低点や受験者平均と今の立ち位置との距離感を意識しましょう。

子供にプレッシャーをかけない

 やってはいけないこととしては、子供に絶対プレッシャーをかけてはいけないです。ポジティブな声掛けを忘れずに。

塾に相談してみる

保護者が心理的にキツイなら塾に相談してみるといいと思います、塾に相談してみると、案外落ち着くことが多いです。ただし塾は魔法使いではありません、明日過去問の点数が取れるというわけではないですが、心理的に落ち着いていることはとても大切なことです。

塾が何かをやってくれないと嘆くよりも、1度連絡をとってみましょう。

何か収穫があれば、もうけものです。

対策取らずに過去問をやらない

人にもよるでしょうが合格可能性80%なのに過去問で点が取れない人は無策で過去問を消費していくのはよくないです。

過去問→分析→対策→過去問→… というように何か対策をして次の過去問をやっていくのが良いです。苦手形式への慣れや学校別対策講座のテキストを見直すでも、何らかの対策をやってから、(できればちょっとした手応えを感じてから)次の過去問に挑む形にしたほうがよいです。

塾から過去問はこのスケジュールでやってください、と言われている場合があるかもしれませんのがスケジュールの調整はできるはずです。

 

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