中学受験の下書き

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【中学入試国語】過去3年でよく出題された論説文・説明文ランキング【1位~6位+注目作品】


【中学入試国語】よく出題された論説文・説明文ランキング

以前に中学入試でよく出題された小説・物語文のランキングをやったのですが、
論説文についてやっていなかったのを思い出しました。

小説・物語文が好評だったので論説文についても行います。2回に分けて行う予定です。家にいる時間や夏休みを使って読んでみるといいと思います。

まず最初に、読書の強制は意味がない

 これらの本を読んだらすぐに国語の点数が上がると考えるより楽しんで読書をすることが前提だと思います。受験に役立つからと無理やり読書を強要しても、身に付きにくく、自分から読まなければ効果は少ないといえます。無理に読書をさせるなら、塾でやっているテキストを復習したほうがいいと思います。

中学入試でよく出題された論説文・説明文ランキング

・過去3年(2018~2020)で中学受験で出題された作品を日能研のオンザロード・読書ガイドを参考にしています。
・出題校は首都圏の学校のみ記載しています。
・回数が同じ場合は、首都圏の学校で出題された回数が多いものを上位にしています。
-ベスト12を集計しましたが、今回は1位~5位(5位に2作品)と注目作品の合計7作品をざっと紹介をします。

1位『「今、ここ」から考える社会学』好井裕明

・入試出題回数 10回
・出題校 (男子校)逗子開成、日本大学豊山、本郷 (女子校)大妻嵐山、カリタス女子
     (共学校)成城学園、帝京大学、東洋大学京北、安田学園

私達が過している日常とは何か。あたり前と思っている日常世界を見つめなおしてみよう。そうすることによりあたらしい世界の姿が浮かび上がってくる。

第1章 社会を考える6つの視点
第2章 日常性という宝箱
第3章 スマホのある日常
第4章 「らしさ」を生きること
第5章 「ちがい」がある他者とどう出会えるのか
第6章 環境を考えるということ
第7章 「政治的であること」とは何だろうか

スクールカースト、イクメン、スマホ、男らしさなど私達のまわりにある日常を見つめなおしています。章立てだけ見ても中学受験の論説文に出てきそうな内容です。 2017年1月発行。

2位『うしろめたさの人類学』松村圭一郎

・入試出題回数 10回
・出題校 (男子校)海城、開成、サレジオ学院
     (女子校)吉祥女子、香蘭女学校、豊島岡女学園
     (共学校)桜美林、早稲田実業 など

市場、国家、社会…断絶した世界が、「つながり」を取り戻す。その可能性を、「構築人類学」という新たな学問手法で追求。

2017年9月発行。出題校を見ると難関校、伝統人気校で出題されているのがわかります。

3位『雑草はなぜそこに生えているのか-弱さからの戦略』稲垣栄洋

・入試出題回数 9回
・出題校 (女子校)大妻、神奈川学園、晃華学園、実践女子学園、星美学園
     (共学校)青山学園横浜英和、八千代松陰 など

「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。

2018年1月発行。読んでみると面白かったというコメント多数。雑草のイメージを変えてくれる。雑草というとアスファルトの間に生える力強い植物という印象があるが、実は弱い植物で、森の中では生存競争に勝てない。だから強い植物が生えない田畑やアスファルトのスキマに生える生存戦略をとっているとのことです。
吉祥女子2019でも出題されている。

なお、3位~5位に稲垣栄洋さんの作品が3作品ランクインしています。

4位『イネという不思議な植物』稲垣栄洋

・入試出題回数 8回
・出題校 (女子校)跡見学園、鎌倉女学園、山脇学園
     (共学校)鶴見大学附属、文化学園大学杉並 など

植物の常識に照らすと、生態が少し奇妙なイネ。だがそれゆえに、人に深くかかわりその生活や歴史までも動かしてきた。イネとは何か、なぜ人を魅了してやまないのだろう。その秘密にせまる。 

日本人にとって大切なイネ。その生態や不思議に迫る本。切り口が面白いので、1冊興味があるものを読んでおくといいと思います。中高生にわかりやすい内容です。

 

5位『植物はなぜ動かないのか-弱くて強い植物の話』稲垣栄洋

・入試出題回数 7回
・出題校 (男子校)東京都市大学附属(女子校)頌栄女子学園、中村
     (共学校)公文国際学園、東京成徳学園、文化学園大学杉並 など

自然界は弱肉強食の厳しい社会だが、弱そうに見えるたくさんの動植物たちが、優れた戦略を駆使して自然を謳歌している。植物たちの豊かな生き方に楽しく学ぼう。 

3作品続いて、稲垣栄洋さんの植物の本。筆者は1968年生まれ。農学博士。専攻は雑草生態学。この方の文章は入試問題だけでなく、中高の教科書にも数多く採用されています。出版されている本がとても多い。

 

5位『人生を豊かにする学び方』汐見稔幸

・入試出題回数 7回
・出題校 (女子校)十文字、頌栄女子学園、横浜共立学園
     (共学校)さいたま市立浦和、淑徳、立正大学付属立正

社会が急速に変化している今、学校で言われた通りに勉強するだけでは個人の「学び」は育たない。本当の「学び」とは何か。自分の未来を自由にするための1冊。

何のために学ぶのか、に対して筆者の答えを提示し経験も交え展開させています。

注目の1冊『「空気」を読んでも従わない-生き苦しさからラクになる』鴻上尚史

本当はイヤなのに、うまく断れない…。周囲とどうやったらうまくやっていけるのだろう?そんな悩みによくきくアドバイス。 

・出題校 (男子校)成城(女子校)神奈川学園、十文字
     (共学校)栄東

2019年4月発行にも拘わらず、2020年に5校で出題された。

空気を読めと言われ、今では忖度という言葉も一般化している。
この社会は息苦しい。もっとのびのび生きるために、空気を読んでも従わないという生き方のススメ。筆者は舞台人やラジオという印象があったのですが、今は人生相談で回答しているのをよくみます。質問者に寄り添った回答という印象があります。本書も悩みにアドバイスする内容の本ですね。

 

なお、中学入試でよく出題された小説・物語文はこちらです。

 

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