9月26日は第1回合格力判定サピックスオープンでした。受験された方お疲れさまでした。学校別と合わせて夏休み以降の最初の大きなテストだったこともあり、夏の成果を試す、現時点での立ち位置を確認するテストでした。
<2020/09/27 2:00>SNS動向、受験ドクターライブ解説など、全体的に更新済
まず合格力判定サピックスオープンを知る
偏差値は9月~12月、4回の平均を
・サピックス合判は9月~12月、4回の模試の平均偏差値を見るという見方が割と一般的です。1回だとたまたま良かった、たまたま悪かったというケースがあるため。
・夏前と夏後では偏差値が変わる受験生が多いので夏休み後の偏差値を重視する。
・サピックスの合判は9月~12月の全4回で頻出範囲をすべて網羅するように作られている。
サピックス合判、偏差値のブレと使い方
4回のサピックス合判で6程度、大きい場合には10程度偏差値が上下します。
中等教育最前線|SAPIX 「ふたつの模試の活用法」|朝日新聞デジタル
この4回を受験した子どもたちの偏差値が最も良かった回と悪かった回を比較すると、約6の差があります。子どもによっては10や15違うことも珍しくありません。その日の体調や出題との相性などによって極端な差が~
偏差値の使い方として以下のような使い方もできます。9月~12月4回の合判で
4回で最も良い偏差値:チャレンジ校の偏差値 絶好調のときなら勝算あり。
4回の平均偏差値:適性校の偏差値
4回で最も悪い偏差値:安全校の偏差値 絶不調のときも合格圏内
どんな結果でも親がうろたえてはいけない
テストで思うような結果が得られないかもしれません。
夏あれだけ頑張ったのに…、と悔しい結果になってしまうかもしれません。
そんなときでも、親がうろたえてはいけないということです。
「これが本番じゃなくて良かったじゃない」と声をかけましょう。
では、早速今回の第1回合格力判定サピックスオープンについて…
2021年第1回合格力判定サピックスオープン
第1回合判アンケート集計サイトのご紹介
父と息子の2022年中学受験日記: 第1回合格力判定サピックスオープン自己採点アンケート
7月復習テストとの比較となります。
SNS動向
算数が比較的点数が取りやすい構成。国語が若干難しい?他の難易度はそれなりといったところ。
受験ドクターの速報解説
本日20時より受験ドクターによる合不合判定テストの速報解説(ライブ配信)があります。
国語の解説・平均点予想
問題自体は易しい印象だが、正確さを求められる問題があったので思ったように点がのびなかった。
漢字:大人がわかるが子どもが思いつかないものが多かった。予断、新天地。まずは七割、七割取れれば読解で挽回できる。
有無を言わさぬ、苦楽を共にする⇒覚えていないととれない。
語句、漢字は満点は取り難い構成。全般的に難しいわけではい。
論説的随筆:自分中心にむるのではんく、自分が他者という視点。自分が風景の一部になっていない感覚。視覚と聴覚からのアプローチ。聴覚の話が難しかったのでは。
接続語:入れることはできるが、スパっと決まらない。全問正解が基本。
問2.景観⇒聴覚ではない。
記述:皮肉をあらわす場合は「かえって」という言葉を使う。皮肉⇒意図した方向と逆の方向になってしまう。
問9大人は簡単、小学生には難しい。
物語:[3]に比べると優しかったのでは。ばかが甘えの構図。
問3正答率さがるのでは?さりげなく難しい。問4プラスの内容を選ぶ。
問5動的なもの。炎⇒湧き出すもの。とらわれる、ではない。
問6ミスを誘発しやすい。問7大人なら簡単だが小学生には難しいかも。問8これは簡単、問9自分は泣く資格はない。
文章としては[4]のほうが簡単に思うが、雰囲気で解いてしまうと後半、点が取れない。良問。もしかしたら平年より少しさがるかも。
平気点予想:82~85点
理科の解説・平均点予想
二学期最初のサピックスオープン、4分野、基本を意識しつつ、入試問題を意識した実験観察問題、その場で考える問題があった。
[1]地学:天体、星。北斗七星。オリオン座の三ツ星、出て真東から真西にしずむ。、南中、沈むときの形は縦、横、横となる。後半の透明半球は、天体分野は必要に応じて計算、図などを使って解くようにする。
[2]ダニ:昆虫ではない、節足動物。知識の確認。後半は食物連鎖。実験、グラフの意味を考えると解きやすい。比較対象実験。問題文が長いが落ち着いて読む。入試ではおなじみ。
[3]音:知識とちょっと計算。真空実験。時間をかけずに解く。高得点しときたい。
[4]化学:溶解度:計算はこまかくやると時間がたりないので、比をうまくつかう。
[5]植物:聞きなれない名前の植物。前半は取りやすかったのでは。どこで冬を越すか、どこに影響を蓄えるかの基本知識。後半は読んでいけばそれほど難しくない。与えられた文をおちついてよく読むこと。実験の意味、グラフの意味を考えること。
[6]物理:発光ダイオード、電流が大きければ抵抗が大きくなる。ハンドルを逆に回せばプロペラが逆に回る。3通りしかないので全部つないで電流、プロペラの状態を確認する。最後は難しいが前半を取る。
文章が長く読みづらいが、計算が少ない、物理が力学ではない。化学も中和計算問題ではないことから例年通りの難易度。
平均点予想:50~55点
社会の解説・平均点予想
地理、歴史、公民。全体的に地理が細かかったか。全体としては標準的。
地理、貿易、工業。赤道の位置、アフリカ、南米だとどのあたりか、世界の地図で確認。(6)データの読み取り、知識はいらない。間違った人はデータから答えを出せるように。
エネルギー:地熱、風力を押さえること。イギリスは日本と同じ島国。(7)輸入品目。ワイン、葡萄酒⇒ワイン。衣類⇒イタリア。ウイスキー⇒スコットランド、イギリス。
サプライチェーンはどういったものなのか理解しておく。
歴史:古代朝鮮の国の場所、間違えた人は押さえる。百済の場所⇒武器を伝えた。
屏風絵。侍所、政所、問注所などの役割。幕府の直轄領は全国の石高の四分の一。
北里柴三郎、渋沢栄一、津田梅子⇒業績、人名は漢字でかけるように。
関東大震災、普通選挙、年号を頭に入れること。
公民:13条、25条は頻出、条文も押さえる。ユニバーサルデザイン、バリアフリーの例。
全体的に難易度は標準的。
予想平均点:50~55点
算数の解説・平均点予想
難易度に関する感想が分かれたのでは?[4]以降は見たことある問題。[3]の図形問題でひねりがある問題。難問がなく満点は狙いやすい。
段階的に難しくなるのではなく、ほどほどの難易度が並ぶ問題。
[1](1)(2)で取る(3)は気にしなくて良いのでは。比例式で解くのか消去で解くのかが自分の中で固まっていれば良い。
[2]逆比がつかえているか。{2}あまりがそろってない場合は不足をチェックする。2足りない。(3)典型題。(4)場合の数、組み合わせをかき出す。0の影響を気を付ける。
[3]ここで点差がついたのでは。(1)xは簡単だが、yは?⇒対称性をチェックする。(2)円の中心から弧の交わっているところに補助線を引く。
[5]直角三角形の比は辺の比、回転させることを忘れずに。
[7](1)(2)時間があれば、典型題。
どこを復習すべきかは人によって違う、志望校の問題傾向にもよる。全体的にバランスが取れた問題。
予想平均点:75点
4教科合計・平均点予想
259~269点
中学受験コベツバ算数解説
サピックス6年生 第1回合格力判定サピックスオープン 平均点・動画解説・難易度分析(21年9月26日実施)│中学受験コベツバ
・全問技術系の問題群で構成、思考力問題はなし
・志望校別特訓が始まった9月末時点での技術部分の完成度を測る内容
A問題(基本レベル):102点
B問題(やや応用) : 48点
C問題(応用・発展): 0点