毎日のようにコロナ影響による試験範囲の情報が流れてきます。今日流れてきた、日大二中の入試範囲の制限は、その切り捨てっぷりが結構エグいように思います。
臨時休業の実施を踏まえた令和3年度中学・高等学校入学試験配慮事項
中学入試配慮事項を抜粋
・2020年から試験時間の短縮 50分→40分
・国語 長文2題→1題に変更
・算数 [3]以降の大問を幾つか削減し問題数を減らします。その分[1][2]の小問群に配点を増やします。
・理科 試験範囲は、小学校5年生までの範囲で出題します。
物理・化学・生物・地学の大問4つで小問を例年より減らします。
・社会 「我が国の政治の働き」「グローバル化する世界と日本の役割」については、必須問題ではなく、歴史分野の問題との選択問題として出題します。
入試がかなり変わるのでは
この変更は合否に影響があると思います。つまり例年だったら不合格だった受験生が合格することがあるし、逆も十分ありうるということです。ちなみに6年の範囲は学習指導要領などで指定されていたと思います。入試には最もでる範囲なので入試の難易度としても変わってきそうです。
基礎力がより重視
入試の変更点は概ね基礎力を重視するものになっています。つまり発展問題を解ききる能力より基礎問題で点を落とさないという能力の勝負になります。
過去問の演習でもどの範囲の出題かを意識する必要が出てきます。
社会は歴史が得意な受験生有利
公民分野(「我が国の政治の働き」「グローバル化する世界と日本の役割」)が歴史との選択制になることで、歴史の配点が半分以上になる可能性があり、歴史が得意な受験生が有利になります。実際に社会3分野で歴史に興味があり歴史の得点率が高い受験生というのは割といます。
理科は6年まるまる削除、5年までの範囲で出題
分野でいうと、物の燃え方、植物のからだ、動物のからだ、水よう液、大地の変化、てこの原理、宇宙、電気の利用などが小6の範囲のようです。中学受験勉強ではどこが5年でどこが6年というのはあまり意識はせずに学習していると思いますが。
小6範囲の出題は限られる可能性大
理科・社会は6年学習範囲が削除されたり、選択制になることから国語と算数でも6年分野は(特に教科書でいう6年後半は)出題しにくくなります。国語でいえば6年で習う漢字。算数は、教科書によっても習う順番は違いますが、場合の数や統計分野は6年の最後のほうにならう単元です。
学校ごとに対応に差が出る2021入試
受験する学校ごとに入試に対する配慮に差があると思います。まず自分の受験校がどのような配慮をするのかを理解するところからはじまります
受験校全てが6年分野を削除するということはないと思うので、基本的には従来と同じ勉強で進めてよいと思います。「その学校の配慮方針」は過去問演習のときに意識するようにしましょう。
全体的に結果として基礎力が重視されることになりますので、ミスを減らす。分野ごとの穴を埋めるような学習をしておく必要があります。
おまけ・今日の面白くためになる語彙「いそしむ」
『勉学に「いそしむ」ピークが小学6年生だったとならないよう、中学受験後にも努力を継続しましょう。』
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