今回は中学受験では重要項目、志望校選びについてです。志望校選びで重要なのはブレない「絶対に譲れない条件」を決めることです。あとリソース配分について語ります。
「絶対に譲れない条件」を決める
個人差はありますが、小6であれば第一志望はある程度決まってきて併願校を決めているぐらいの人が多いと思います。ブレない志望校の決め方について。
まず家族全員で受験の「絶対に譲れない条件」つまり「核」を決めて共有しましょう。
この核選びがとても大事です。核がしっかりしていないと志望校選びがブレてきます。
核は「これが何よりも優先」、「これが満たせないなら受験する意味がない」
といった絶対的なもので、必ず受験生本人・両親の合計3人で決めましょう。
また「絶対」ではないが、「できれば」という条件があればそれも書き出しましょう。
「核」になりそうなもの
・女子校(男子校)⇔共学校
・進学校⇔付属校
・進学実績・進学率重視
・自律を促す校風⇔面倒見が良い管理してくれる校風
・通学時間〇〇分以内
・宗教色あり⇔なし
・それ以外
なんとなくで入れている学校があれば思い切って外してみるのも手です。
上に上げたものだけではありません。人によってはサッカー部があること等、部活が絶対に譲れない条件になるケースもあると思います。
受験を機にその先の夢を話し合う
いい機会なので受験以降の本人の将来の夢について話し合ってください。
夢や人生の目標についてです。無いなら無いでもいいでしょう。
夢や人生の目標は親や他人が決めるべきではないので。
具体的な夢が出てきたら(それが実現不可能そうでも)とても良いことです。
教科書通りの回答ではなくホンネを引き出してください。
学校説明会の偏差値レンジは広め
今の偏差値帯だけでなく上やら下やら広めに志望校を考えるほうが良いです。
今まであまり考えていなかったけれど学校説明会に行ったら家族で気に入ったというケースは多いものです。
いってもいいなと思える学校で偏差値的に無理がない学校をどれだけ見つけ出せるかが受験の満足度を左右する大きなポイントになります。
医者になりたい!ならせたい!は注意
基本的にどの学校に進んでも職業が制限されることはあまりありません。
一つ気をつけなければいけないのは医者です。
医者になりたい、ならせたいという場合は中学受験が大きな分岐点となります。
私立の医学部は授業料がべらぼうに高く、国立の医学部は東大レベル以上の難関です。
①付属から医学部を狙う場合は注意
内部進学で医学部がある大学が少なく、ある場合でも狭き門、外部受験の方がラクというケースもあります。外部受験するにしても内部進学前提だと勉強するのも大変です。
医者志望の可能性があるかつ付属中志望である場合は注意しましょう。
②進学校から医学部も大変。
同じ偏差値帯の中高でも学校ごとに医学部進学割合は異なります。可能なら医学部進学者が多い学校のほうが情報面などからも良いでしょう。
医学部の大学受験は他の学部と根本的に異なるので医学部に行く人が多い学校ほど有利です。たとえば医学部受験の特異性として以下のものがあります。
・大学名はさほど大事ではなく、とにかく「医学部」に合格できることが大事
・同じ偏差値帯に多くの大学が存在する。
・面接などがブラックボックス化している。
志望順位ごとにリソースの割り振りを考える
希望順位で第1希望:第2志望:第3志望でどの比率で時間を使うかを決めていく必要があります。これはリソースの割り振り例
第1希望:塾の学校別対策+過去問(10年)
第2志望:その学校の頻出分野の演習+過去問(5年)
第3志望:基本対策はしない、過去問のみ(3年)
第3志望:基本対策はしない、過去問のみ(2年)
・塾の学校別対策がある場合にはそちらを中心にしましょう。学校別対策がなければ頻出分野の演習、似た傾向の受験問題の演習。
・第2、第3にどれだけの学校別対策を行うかは現時点の立ち位置次第ですが、
第3以降は学校別対策は極力少なくして受かる実力をつけたいものではあります。
入試問題の傾向を踏まえる。あと記述対策が必要かにもよる。