インターネット上にあふれる合格体験談と第1志望合格は4人に1人という事実
そういうことについて、あれやこれや書きます。
内容は
・インターネット上には合格体験ばかりだが、実際はそうではない。
・本番ではまさかの残念もある。
・子供を否定せず、進学してもいい学校の合格を目指そう。
・セーフティネットを準備するのは親の役目。
・縁あった学校が子供にとっていい学校だ。
みたいな内容です。
第1志望に入れるのは4人に1人という客観的事実
中学受験では一般的に合格より不合格なほうが多い。第1志望に合格する人は4人に1人とか、聞いたことはあるかと思います。実際、逆転合格する人ばかりではないし、実力をうまく発揮できないまま終わるケースもあります。
インターネットにあふれかえる合格体験談
ブログにしてもSNSの書き込みにしても合格体験が多く(当然このブログを含めてだ)、我が子も合格できるのではないかと誤解というか、錯覚してしまう面が多かれ少なかれあります。
御三家合格!、偏差値〇から難関△△中合格!、合格可能性20%でも合格!と景気のいい話が多いんです。
その一方、不合格体験談はあまりない。実際には不合格の人のほうが合格よりも多いのに。塾だって合格体験記は載せても不合格体験記は載せないですしね。
だからもし不合格体験記事があるなら貴重なので、合格体験以上に大事にすべきだと思います。
そのような合格・合格の景気のいい話ばかり見聞きしていると、「よくわからんが受かるんじゃないか?」「少なくとも全落ちはしないんじゃないか?」という楽観ムードを作ってしまっているような気がします。
ただ、受験ブログを書いている人、継続している人の大半は成功した人、第1希望に受かった人だろうなというのは容易に想像がつきます。
SNSや掲示板でも書き込む人も成功した人が多いから、そりゃ成功体験があふれかえるわけです。
合格できる、というポジティブさは絶対必要なことだが、
客観的事実としては、第1志望合格は4人に1人。1つの学校の入学試験にしても普通不合格者の方が多いんです。情報を発信するのは、上手くいった人、成功体験のある人が行うことが多く、その一握りの成功の影には、それ以上の残念だった人がいるということなのです。
この事実は頭ではわかっていても、なかなか実感できないのが現状です。合格した人も不合格した人も同じ割合で書き込みや記事を作成していたら、不合格者の書き込みや記事であふれかえるのだと思います。
このような合格前提で考えてしまうと、受験で残念→子供の力不足、努力不足、みたいな悪い思考になってしまいます。(これが危険)
子供は今日もさいごのあがきとばかりに塾で家で一生懸命勉強に取り組んでいるはずです。たとえば2年前、3年前と比較してみてください。学力はもちろんですが、勉強に対する姿勢や取組み方だって随分成長しているんじゃないですかね?
比較するものさしを、合格であふれかえるインターネットに求めるのではなく、過去の子供の学力で考え、精神的成長を見るといいと思います。
また、第1希望に縁がなく、下位希望の学校に行ったとします。そこには自分と同じ学校を受けて残念でそこに入学してきている人も大勢いるものです。
模試の合格可能性80%は80%
1月埼玉校を受験した人は気が付いたのではないだろうか?
受験は何が起こるかわからない、合格と思っていても不合格もありうるという事実。逆に不合格かと思ったら合格だったり。合格可能性80%は80%、5人に1人は不合格のリスクがあるということだ。まさかの不合格、十分ありうること。
整理すると以下のようになる
・インターネット上にあふれるほど、合格するのは簡単ではない。不合格者は合格者以上に実際山のように存在する、インターネットで書き込みや記事が少ないだけ。
・合格可能性80%でも不合格は十分ありうる。
・不本意な進学先になるかもしれない。でも実際に進学してみると、自分と同じような人は数多くいることに気が付く。
んで、じゃあどうする?どうなんだ?
- .子供の努力を信じる。ただ受験である以上不合格となってしまうことはあるし、ある種当たり前かもしれません。親としては不合格になる覚悟も一定割合もっておくべきだと思います。不合格でも動じない、気持ちを切り替える準備はしておくことが大切です。「不合格?それがどうした!」ぐらい言えるぐらいどっしりかまえたいものです。
- 不合格でも子供を責めない、否定しない。 言うまでもないことだが大事、子供は一生懸命にやったとしてもでる結果は合格とはかぎらない。悔しいと思いますが、子供はそれ以上に悔しい。
- 最悪の最悪まで考えて受験プランを練っておく。2月4日、5日、それ以降の入試だってある。以前、どこかで書いたことありますが、ここが×なら、こう。と何重にもセーフティネットを張っていました。2月5日の午後受験(もちろん進学前提で)検討していました。
- 下位志望の学校なら、不本意な進学先と思ってしまいます。でも実際に進学してみると、同じような人は数多くいる。つきなみだが、どこに進学するかも大事だろうが、どのように過ごすかがもっと大事なのだと思います。
- 子供が合格を勝ち取った。第1希望や第2希望ではないかもしれない。でも本人と家族で選んだいい学校、魅力ある学校のはずです。その結果をポジティブに受け止めよう。よく言われることが「縁があった学校がその子にとって一番いい学校」なのだと思います。
中学受験において、子供は合格を考え、親は不合格にそなえる、のが良いと思っています。
— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2020年1月11日
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