今日は第1回合不合判定テストの日です。自宅受験という方が多いのでしょうか。受験可能なら自宅でも受験しておいたほうがいいです。
さて、以前にカッコよすぎる校訓「恥を知れ」という記事を書きました。
今回もなかなかインパクトのある校訓の紹介です。
「怒るな働け」これは、かえつ有明中学校・高等学校を含む嘉悦学園の校訓であり、建学の精神です。なお、かえつ有明中学校・高等学校は、今は共学校ですが、元は女子校で、1903年に、日本初の女子商業学校として設立された伝統校です。私立日本女子商業学校→日本女子商業学校→嘉悦女子中学校・高等学校→かえつ有明中学校、高等学校と名前が変わってきました。
建学の精神
創立者嘉悦孝は、「これからの日本の女子教育は、単に教養を高めるだけにとどまってはならない。特に経済の知識・技能をしっかり身につけ、勤労を尊び、家庭にあっても、社会にあっても積極的に事態を好転させる意気と実力をもたなくてはならない。その力もなく意欲もなく徒らに不平不満の心をいだくのみでは、脱落の道を急ぐに等しい」と述べている。 「怒るな働け」は、この精神をわかりやすく説いたもので、中学・高等学校の教育理念の基本となっている。
なるほど、不平不満を言うだけでなく、家庭・社会で積極的に事態を好転させる意気と実力を持つというのがポイントのようです。この校訓は母体である嘉悦学園の建学の精神でもあり、嘉悦学園のHPには、
創立者の希求したものは、この校訓を基本精神とした婦人の経済的自立能力の養成および社会的地位の向上であった。
とあります。なんか昔の「つべこべ言わずにやれ」感を感じます。
近年、共学化により人気化、進学校化が進み、2020年大学入試では早慶上理ICU83名、GMARCH89名の合格者を出しています。
個人的には女子校→共学化、進学校化、そして午後入試の積極導入という流れから、一昔前の広尾学園や、今の三田国際とイメージが重なるところがあります。
実は、最初この記事を書き始めたときには、「怒るな働け」をコロナ関連と結びつけて、「みんないろいろ不満はありますが、まずやるべきことをやりましょう」という内容を考えたのですが、なんかちょっと違和感とドヤ感が出てきたのでやめときます。
・ちみみに
嘉悦女子中学校・高等学校時代の所在地は現在の法政大学・市ヶ谷キャンパスの場所にあんります。下の場所です。今も女子校の密集地帯で知らられる場所ですが、当時どれだけ女子校があったんだという話です。四谷(雙葉)~水道橋(桜蔭)は3キロぐらいだと思うのですが、その間に当時は12校女子校があったことになります。
今回はここまで。
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