中学受験の下書き

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明治時代の修学旅行ルートがなかなかアレな件


GoToキャンペーンでいろいろと揉めています。最近の新型コロナ感染者数を見ると旅行とはなりにくいような。
今年の修学旅行は軒並み中止のようですが、今回は明治時代の修学旅行の話です。
時代を知るというかちょっとした歴史の勉強にもなりそうです。

日本最初の修学旅行は?

wikipediaによると、(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%AE%E5%AD%A6%E6%97%85%E8%A1%8C)

修学旅行は明治時代1882年(明治14年)に栃木県第一中学校(現・宇都宮高等学校)の生徒が教員に引率され、東京・上野で開かれた第二回内国勧業博覧会を見学したことが、日本での「学生・生徒の集団旅行」の始まりといわれているようです。

明治時代の修学旅行

今回取り上げるのは、福井県教育博物館だより 「福井初?修学旅行」
https://www.fukui-educate.jp/museum/news/archives/6

1890年(明治23)年の福井県福井尋常中学校の修学旅行ルートです。上の日本初の修学旅行から8年後ですね、福井初ともいわれているようです。

今でいう高校の修学旅行ですね。これが東京への修学旅行ですがなかなか大変な旅行です。 

ちなみに1890年前後の日本の歴史は

1889年 大日本帝国憲法発布、パリ万博

1890年 第1回衆議院議員選挙、教育勅語

といったところです。また任天堂の創業も1889年でした。

福井尋常中学校とは

尋常中学校というのはざっくり説明すると今の中学・高校に当たるもので、
よく聞く「旧制中学校の前身」にあたります。今でいう中学1年~高校2年までの5年間通う学校です。福井尋常中学校は今は福井県立藤島高等学校となっています。

明治時代の修学旅行のルート

イメージ 1

①移動 往路

・福井→敦賀 約60キロあるのですが、これがなんと徒歩60キロ。

1泊2日で歩きます。この時代、この区間は公共交通機関がなく、鉄道ができるのは6年後の1896年だそうです。

・敦賀→大垣  鉄道
・大垣→桑名  船
・桑名→四日市 徒歩
・四日市→横浜 船
・横浜→新橋  鉄道
・新橋→上野  鉄道馬車

4月7日朝6時40分に福井を出発し、徒歩、鉄道、船、鉄道馬車を乗り継いで、東京上野到着が3日後の4月10日21時30分、3泊4日かかっています。

新橋から上野の鉄道馬車とはなんだろうと思いましたが、馬が線路の上を走る車を引く鉄道だそうです。蒸気機関を使ったものよりも馬を使った鉄道のほうが歴史があり、
馬車より乗る心地が良いというメリットもあったようです。勉強になります。

鉄道馬車はこういうヤツ↓

https://kotobank.jp/image/dictionary/nikkokuseisen/media/te025.bmp

 

 

②東京でのイベント 7日間

東京に7日間滞在します。修学旅行と考えると長いですね。
徒歩60キロを含む、3泊4日で移動して東京まで来ているので、7日ぐらいは滞在しなければ割に合わないということでしょう。
 
・4月11日 自由行動 東京についた最初の日は自由行動になっています。さすがに休んだほうがよさそうです。ただ元気がありあまって遊びに行った生徒もいそうな気がします。

・4月12日13日 内国勧業博覧会参観。
内国勧業博覧会は明治時代の日本で開催された博覧会で、国内の産業発展を促進し、魅力ある輸出品目育成を目的だったようです。

日本最初の修学旅行もこの内国勧業博覧会の見学が入っていたので当時の修学旅行では鉄板のメニューだったと思われます。

・4月14日
帝国大学。初代総長、渡辺洪基と面会。この年1890年は東大ができて13年目ですね。渡辺洪基ははるばる福井から来た生徒に対して、学業に励み郷土の事業、ひいては国内の事業を応援して欲しいと言ったそうです。

「帝国大学に多数の福井県人が入学することを希望している」と激励したそうです。

なお冒頭のリンクからは渡辺洪基の話した原文が読めます。

・4月15日
帝国大学工科大学(東京大学大学院工学系研究科)。
当時最新の技術に触れるということは衝撃を受けそうです。

・4月16日
高等商業学校(現一橋大学)
松平慶永に面会。幕末から明治初期にかけての大名、政治家。16代越前福井藩主だったので面会したのだと思われます。生徒は激励の言葉に感動したと言われています。

観光地に行くというよりも、博覧会・大学を訪れるという学術的な側面が強いようです。

・4月17日
最終日は自由行動ですね。

③移動 帰路
新橋→名古屋 鉄道 12時間
名古屋→米原 鉄道 2時間45分
米原→敦賀  鉄道 1時間50分 復路は船がなく鉄道中心なので割と早いですね。といってもここまでで1泊2日で30時間ですが。
今ならどうなのだろうと、乗り換えソフトで調べてみると、新幹線、特急を使って3時間10分程度でした。現代、すごいです。

敦賀→福井は 徒歩 60キロ。最後は交通機関がないので歩かなければいけません。げんなり疲れた顔が頭に浮かびます。

途中、ところどころ10キロ20キロ歩いているので、公共の交通機関が十分でない時代、このぐらいの距離は歩くのが普通だったのだようです。

明治時代の修学旅行まとめ

全部で14日、そのうち移動で7日。東京でのイベントが7日という構成です。
・自由行動2日
・東京大学、一橋大学の訪問見学
・そして当時産業発展を後押ししていた内国勧業博覧会
・元福井藩主と面会

内容としては60キロを2回歩く価値は十分にあったのだと思います。誰でも旅行が行けるというわけでもなかった時代です。

130年前も修学旅行は東京というのがなんとも面白いです。 

今回はここまで。読んで頂きありがとうございました。

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