首都圏模試センターの中学入試レポート「最新の入試動向から探る~Withコロナ時代の来春2021年の人気予測と併願校選びのポイント」が発行されています。
https://www.syutoken-mosi.co.jp/blog/upload/2020syo6-3_report_web.pdf
記事全体がなかなか興味深い内容ですが、ざっとレビューします。
2021年の受験動向の変化
これまでに判明した受験生・保護者志向の変化から考えられる動き
①1月試し受験・遠方入試の受験者は減少か?
受験数の減少、絞り込み、移動の最小限化が予想される
→埼玉校・千葉校には影響が、栄東・開智などのマンモス受験となる学校動向に注目
②午後入試の受験者も減少か?
→記事には香蘭などの人気午後校で減少の動向があるとのこと。
③震災後と同じく、自宅から近い学校への進学志向の増加
新型コロナの影響で、“通学時間の短い“私立中学を選ぶ家庭が増える?(MONEY PLUS) - Yahoo!ニュース
→実際どのぐらいの影響がでるか?といったところ。
2021年入試要項の変化
・開成・桜蔭等の合否発表のWeb化
・進む共学化
広尾学園小石川(旧村田女子高)のオンライン説明会に1600名が参加
→入試日は2/1午前・午後、2/2午後、2/3午後、2/4午後。本科コース40名、インターナショナルSGコース40名、インターナショナルAGコース40名。
芝浦工業大学附属:豊洲ブームと共学化で来春は難化予想。
→入試では国語算数に聴解問題、言語技術を導入。
・世田谷学園に理数コース新設など新コースの増設
世田谷学園 来年度より理数コースを新設
— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2020年9月17日
本科コース(160名)と理数コース(40名)の2コース体制で、
入試問題は同一、コースに分けて募集。
算数・理科の配点が本科コースの倍。
スライド合格は不明https://t.co/E11HV6b03G
・開智中高一貫部が先端4コース制に。
・昭和女子大学附属昭和が中1からスーパーサイエンスコースを募集。
過去の「禍」と中学受験
①1992年:大雪で公共交通機関がストップ
2月1日未明、首都圏の大雪で公共交通機関に混乱。ほぼすべての受験生親子が集合時刻に到着できなかった。→試験開始時間を遅らせてる緊急措置で対応。
②1995年:阪神・淡路大震災
兵庫県を中心とする阪神地区が壊滅的な被害→入試日を1か月遅らせる対応。私立中高のグラウンドや体育館の施設が避難所や自衛隊の臨時駐屯基地として使われる中、中学受験が行われた。
記事は「コロナ禍でどのような状況であっても受験生が十分に力を発揮できるような体制を必ず用意してくれるはずと信じてほしいということだ。」と結んでいる。
併願校選びのポイント
記事にかかれている合格を引き寄せる5つのポイントは以下
・6校以上に出願、合格を得るまで「受け抜く」覚悟を固める
・10校以上の学校を見学
・親子で「これだけは譲れない」という学校選択の条件を絞る
・併願校の難易度を上下幅広く選び、慎重かつ強気の組み合わせを考える
・どんな状態、コンディションでも、親子で「最後まで明るく」受験に挑む気持ちで
【中学受験】模試の受け方、復習方法やら注意事項やら【合不合判定テスト/サピックス合判】 - 中学受験の下書き